2013年8月16日金曜日

京速コンピュータ「京」におけるPGASモデルによる気象コードNICAMの実装

京速コンピュータ「京」におけるPGASモデルによる気象コードNICAMの実装    
中尾 昌広,佐藤 三久

SWOPP2013

FORTRAN+MPIを用いて過去枯れた全天球気象コードNICAMをPGASモデルによるXcalableMPで実装したら19%も速くなったよ!というお話。

普通抽象界面を上げると遅くなりそうなのに、逆に早くなったのはMPIだと京のRDMAをちゃんと使えないのに対して、XscalableMPではRDMAを使ってちゃんと非同期通信できているかららしい。

ZHT: A Light-weight Reliable Persistent Dynamic Scalable Zero-hop Distributed Hash Table

IPDPS 2013
ZHT: A Light-weight Reliable Persistent Dynamic Scalable Zero-hop Distributed Hash Table

- Exa HPCターゲット
- Zero hop distributed hash
- append をサポート
- On Memory
−BlueGene/P 160K coreでも動作

16
13ページ中5ページがマイクロベンチによる評価。

FusionFS という分散ファイルシステムのメタデータサーバとして利用されている。

MATRIXという分散ジョブスケジューリングシステムつかわれている。

処理の差異と順序を考慮した並列コレクション向けJava言語拡張

処理の差異と順序を考慮した並列コレクション向けJava言語拡張    
宗 桜子,佐藤 芳樹,千葉 滋

Swopp2013のHPC

ステンシルの袖領域の特化コードをJavaの並列ライブラリで実行できるように言語拡張するというお話。

部分メソッドディスパッチ - ステンシルのどの部分に対応するのかをメソッドの引数から抽出し、ディスパッチするコードを変更する。一つのシグネチャに対して複数のメソッドを使い分けるイメージ。

precedes で複数のメソッドの実行順序を制御する。なんかうまく決定できない状況をかけちゃいそうな気もする(順番のループとか)。グラフ解析ライブラリで決定すると言っているので、検出して実行時に停止するのかな?

評価とかはまだない。実装中?

かなりアプリに特化した印象。それもいいのかな。